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特発性肥大型心筋症と重なる年齢

 2月の厳寒期に当地沖縄では 春咲きの薔薇の花が見ごろである。晴れの日の刺すような太陽光線の中にあって花は 真紅、オレンジ、黄色よりもピンク色のパステルカラーが目に優しい気がする。

 話題は変わるが、診察室を訪れる方の特徴について述べたい。一般的にどこでも内科は後期高齢者(75才以上)の割合が高いと言われる。そこで年齢を重ねるとどんな身体的な変化が現れるか興味深い。

歩く時に両肩の幅ほどに両足の幅も広がる。
 ・・・安定した立ちバランスをとるようガニ股に
片足立ちをしようとするとよろめく。
 ・・・ズボンやパンツを履くとき壁もたれが必要
となる
背中が曲がり前のめりになる。
 ・・・身長が縮み小刻みにちょこちょこ歩きに
両手のつかむちから(握力)が 見事に落ちる。
 ・・・ペットボトルの栓や蓋を開けるのに時間が
かかる

不便ばかりかと思いきや 良いことも増える。

 自分に都合の良くない文面や書類は「メガネを忘れて(老眼)」と適当に拒むことができる。

 会話中に話題が思わしくない方向に進んでいく時には、例えば 知り合いの方のプライバシーを侵す話しは「自分は高齢だからと知らない素ぶり」が許される。

 やはり愉快でない都合のよくない忠告には「耳が遠くなって よくわからない」と避けることができる。

 ・・・“えっ、気づきましたか。”
  普段から私がやっている事だと・・・
   (先人のだいじな知恵を生かしましょう)